貧血が起こりやすい人
女性のほかにも、貧血の起こりやすい人がいます。
貧血と診断されないけれど、「貧血予備軍」と
なっている可能性も。
● 女性と鉄分
女子高生・大学生を対象としたある調査では、
10人に1人が鉄欠乏性貧血だそうです。
さらに、貧血とは診断されないものの
血液中や筋肉中の機能鉄が少なくなっている、
貧血予備軍が10人に3人の割合でいます。
貧血は機能鉄の不足を補う貯蔵鉄が底をついて
初めて起こります。機能鉄が不足した貧血予備軍では
なんの症状もないのですが、月経の前後に
体調が悪くなったり、妊娠時の貧血に移行しやすい
ことがわかっています。
● スポーツと鉄分
スポーツ選手の中にはしばしば鉄欠乏性貧血が
見られます。それは運動に伴う鉄代謝量の増大、
過度の運動量によって筋肉の損傷が起こることによる
損失や、大量の汗から失われたり、足底部への
つよい衝撃による赤血球破壊も考えられます。
特に中・高校生では陸上やバスケットボール、
バレーボール、テニスなどの激しいスポーツの選手に
鉄欠乏症が多く見られます。
この時期は思春期でからだが大きくなるため、
筋肉も血液も増え、その分鉄の需要も多くなるのです。
● 高齢者と鉄分
食事量が減り、摂取エネルギー量が減るとともに
鉄の摂取量も少なくなる傾向があります。
高齢の世帯や1人暮らしなどで、買い物や調理が
十分に出来ない場合は、お惣菜や宅配食の利用などで
食事がしっかり取れる態勢を整えることも
鉄不足にならないために大切です。
また、高齢になると胃液の分泌低下や消化器からの
出血、悪性腫瘍や感染症などがあると、
鉄不足が起こりやすくなります。
病気の場合は治療が先決です。