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リウマチなどの痛みや炎症を軽減するハーブ「キャッツクロー」

南米のペルーには、現在わかっているだけでも1000種類近い薬用ハーブがあるといわれているが、その中でも注目を集めているもののひとつに「キャッツクロー」がある。
アカネ科カギカズラ属の蔓(つる)性の潅木で、ツタの部分に猫の爪に似たカギ状のトゲがあることから「Cat‘s Claw(キャッツクロー=猫の爪)」と呼ばれているこのハーブは、免疫力を高めたり、身体に侵入した細菌やウイルスをやっつけたり、炎症を抑える働きを持っており、ペルーでは根や樹皮、葉などが様々な病気の治療に用いられてきた。
特に、リウマチに対する効果は高く、オーストリアでは医薬品として認可されている。

☆キャッツクローの効果は含まれる成分すべての相乗効果

1974年、オーストリアの科学者クラウス・ケプリンガー博士が、「キャッツクローの主成分はオキシインドール・アルカロイドと呼ばれるアルカロイドであり、イソテロポディン、テロポディン、イソミトラフィリン、ミトラフィリン、イソリンコフィリン、リンコフィリンの6種類が、白血球やマクロファージなどの免疫細胞を活性化したり、ウイルスを退治したりする働きがある」と発表した。
また、ドイツのH・ワグナー博士はそれぞれのアルカロイドの免疫強化作用について調べている。特に、キャッツクロー特有の成分である「イソテロポディン」が飛びぬけて高い免疫増強作用を示したが、キャッツクロー全体の免疫増強作用の方がずっと優れていると報告している。
その、相乗効果をもたらしている他の成分には、強力な抗ウイルス作用と抗炎症作用を持つ「キノビック酸グルコシド」、抗酸化作用のある「ポリフェノール(プロアントシアニジン、タンニンなど)」、抗アレルギー作用や抗腫瘍性、抗炎症性のある「テルペン類(トリテルペン、サポニンなど)」、コレステロール抑制作用や抗炎症作用の「植物ステロール」などがある。

☆キャッツクローの腫瘍に対する効果

チェルノブイリ原発事故による患者は150万人といわれ、白血病や白内障、神経系統の疾患に苦しんでいる。
1987年、ウクライナ医科学アカデミー・ロマネンコ所長、デミトリー・パーシカ医師らの研究チームの報告によると、チェルノブイリ原発事故の後遺症に苦しむ患者150人に6ヶ月間投与したところ、90%以上の人が免疫活性を示す各種パラメーターが上昇し、腫瘍細胞の縮小や消失が確認されたという。
また、アメリカのブレンド・W・デービス博士によると、1984年から1988年の4年間に14種類のガン患者700人を対象に、キャッツクローと他のハーブを分けて投与した結果、キャッツクローは他のハーブと違い、ガンの完全治癒に有効であったという事である。
他にも多くの医師によって、キャッツクローのガンに対する臨床例が学会で報告されている。

☆キャッツクローの痛みや炎症に対する効果

キャッツクローは、リウマチの痛みを和らげる民間薬としてペルーで使われており、オーストリアではリウマチの治療薬として認可されている。
リウマチは、自己免疫疾患と呼ばれる病気の一種で、免疫システムに狂いが生じて、免疫細胞が自分の身体を誤って攻撃してしまうために起こると考えられている。キャッツクローには狂ってしまった免疫システムを調整する働きと優れた抗炎症作用があるので、リウマチに対して高い効果をあらわす。
1995年にペルーのA・L・サラザール博士の研究では、リウマチ患者80名のうち半数にキャッツクローを1日6錠(1錠中にキャッツクローエキス300mg。アルカロイド0.3%)を6ヶ間、あとの半数に偽薬を投与した結果 、キャッツクローの投与が有意に関節の痛みを改善するという評価結果が得られている。
また、1996年にコペルニクス・ジャパン株式会社(現株式会社ラティーナ)の依頼によって、総合医科学研究所の梶本修身医学博士らによる臨床試験が行なわれた。
リウマチ性関節炎3名、変形性脊椎症7名、脊椎分離症1名、椎間板ヘルニア1名、座骨神経痛6名、脳梗塞後の上腕神経痛1名、その他原因不明の慢性腰痛症5名を対象として、ダブルブラインド法(患者も医師もプラセボかキャッツクローかわからないため、心理的な効果はなくなる試験法)により実施した。投与条件は1日3回食後に1回1錠(1錠にキャッツクローエキス150mg。アルカロイド0.8%)である。投与後の変化として、安静時の痛み、動作時の痛みなど9頂目についてその症状変化を観察したところ、「叩打痛」を除く全ての頂目でプラセボに比して有意に痛みを改善することが示された。キャッツクローの最終効果 として、顕著改善、および改善は全体の75%だった。
これにより、キャッツクローがリウマチ性の関節痛のみならず、慢性の関節痛や腰痛・神経痛にも幅広く天然の鎮痛効果を有していることが実証された。
さらに、投与実験期間を通じて、副作用と思われる症状は全く観察されなかった。

☆キャッツクローを摂る上での注意
・妊娠を望む方・妊娠中は摂取を控えた方が良い。ペルーのいくつかの種族では、キャツクローを大量に服用することにより、避妊薬として使用しているケースも報告されている。
・授乳中は摂取を控えた方がよい。特に問題があるわけではないが、安全性が確立されているわけでもない。
・皮膚移植や臓器移植、血漿を処方されている方などは控える。キャッツクローによって免疫が亢進されると拒絶反応を起こす可能性がある。
・ある特定のワクチンを同時に使用している場合、ホルモン療法、胸腺摘出、インシュリン投与をしている場合は控える。
・同じようなメカニズムを持つ「レミケード」との併用は念のため控える。