TAF時間差療法とは?
TAF時間差療法とは、秋ウコン(Turmeric)、アガリクス(Agaricus)、フコイダン(Fucoidan)という、ガン細胞へのアプローチの方法が異なる3つの成分をガンの成長リズムに合わせて最も効果的な時間帯に時間差で摂取するという、目からウロコの療法である。
☆複数のサプリメントは混ぜて使うのではなく、時間差で使う方がより効果は高い
九段クリニック院長の阿部博之医学博士が提唱するTAF時間差療法は、かなり興味深い。
人間は約24−25時間を1周期とする生体リズムを刻んでいる。がん細胞もこの生体リズムに従って成長しているという。最近はこのリズムを考慮した効果的な投薬の研究がすすんでおり、ガン治療において最も効果的な抗がん剤の投与時間がわかってきたそうである。
これは、サプリメントにも応用できる。
サプリメントの中でも、「免疫を高める」「血管の新生を抑制する」「ガンを攻撃する」など、それぞれ作用が異なる成分がある。これらを摂取する場合、混ぜて摂取するのではなく、それぞれをがん細胞の生体リズムに合わせて摂取することで、より効果をあげることができるという。
☆がん細胞が増殖する夜は、がん細胞を直接攻撃する「フコイダン」
がん細胞は昼間に3%の割合で大きくなるが、夜はその10倍、29%の割合で増殖している。そのため、夜はがん細胞を直接攻撃する働きを持つ成分がすすめられる。そのひとつが「フコイダン」である。
フコイダンにはアポトーシス作用がある。アポトーシス(細胞死)とは、遺伝子が傷ついて細胞がガン化したり、正常でない細胞になったりした時に、その細胞を自殺させ増殖させない仕組みのことをいう。
もともと生物の細胞には不要になったり、老化などで細胞が自殺するようにあらかじめプログラミングされているが、そのシステムが狂うとがん細胞は際限なく増殖を続ける。フコイダンはこのがん細胞を自殺に追い込むことが報告されている。しかも正常細胞に対しては影響を与えない。
がん細胞を直接攻撃する作用を持つものは、がん細胞が増殖する夜がいいということである。
他に、アポトーシス作用が報告されているものには「マイタケ−D−フラクション」がある。
☆がん細胞が栄養補給する朝は、血管新生を抑制する「秋ウコン(ターメリック)」
ガンの増殖は明け方から休息に入り、栄養補給が始まる。
この時に、がん細胞から既存の血管につながる新しい血管ができる(血管新生)。この新しい血管から、がん細胞に酸素と栄養素が供給されると、がん細胞はあっという間に増殖する。また、この血管は転移のための通路にもなるのだ。
秋ウコンの主要成分であるクルクミンには「血管新生抑制作用」がある。
血管新生抑制作用がある成分として、他には鮫軟骨エキスが有名である。
(ただし、血管新生が見られるのは固形ガンのみで、白血病には見られない。白血病の場合は血管新生抑制作用の成分は適切ではないと思われる)
☆免疫力が低下する午後は、免疫力アップの「アガリクス」
免疫細胞にも生体リズムがある。免疫細胞であるNK細胞とT細胞の増減リズムをみてみると、早朝から午前中にかけて上昇し、午後から下り始め、夜になって最低のレベルになる。
アガリクスやメシマコブ、ハタケシメジ、ヤマブシタケなどのきのこ類には免疫をアップする働きが報告されている。免疫力が低下してくる昼にこれらの成分を摂取するとよい。
まとめると、作用の違うサプリメントを効果的に摂取するタイミングは下記の通り。
・朝:がん細胞への栄養供給と転移のルートをストップ:秋ウコン(ターメリック)→T
・昼:免疫力をアップ:アガリクス→A
・夜:がん細胞を自殺に追い込む:フコイダン→F
これがTAF時間差療法である。
阿部博士が実際に患者さんに使用している量は秋ウコン4g、アガリクス7g、フコイダン6g。通常のサプリメントではかなりの量になるので、それぞれのエキスを濃縮した「レトルトパウチ」商品を沖縄発酵化学につくってもらっているらしいが、残念ながら市販されていない。
しかし、TAF時間差療法の考え方は我々にも応用できるかもしれない。