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正常細胞を活性化させ悪性細胞を自滅させる「環状重合乳酸」

普通の乳酸は、分子が鎖状にまっすぐつながっているが、環状重合乳酸の分子構造はその名の通り、環状になっている。
環状重合乳酸には、正常細胞を活性化させながら、逆にガンなどの悪性細胞は自滅へと導く力があるということが想定されている。

環状重合乳酸には、なぜそのような力があるのか?

それを理解するためには、まず私たちの体の中で行われているエネルギー産生のための化学反応、つまりエネルギー代謝について、ある程度理解する必要がある。

★ 60兆個の細胞が作り出す生命エネルギー

私たちの体は、約60兆個もの細胞で構成されている。これらの細胞の中では、生命を維持するために常にエネルギーが作られている。
食べた物は消化吸収されてブドウ糖となり、酵素の助けを借りてATPというエネルギーが産生される。ブドウ糖からATPを産生するために欠くことのできないのが、LDHという酵素である。LDH酵素が正常に働いていなければ、いくら栄養が補給されても、エネルギーは産生されない。
 
★ カギを握るLDH酵素

LDHには、H型とM型の2種類あり、それが常に4つずつ集合した4量体として働きます。そのため全部で5パターンの組み合わせ・アイソザイムがある。

正常細胞の中のLDHであれば、この5つのアイソザイムのいずれかで構成されているが、悪性細胞の場合はLDH-Kという変形した酵素になる。

正常細胞がLDHによってブドウ糖からATPを産生するように、悪性細胞もまた、このLDH-Kによってブドウ糖からATPを産生する。じつはこのLDH-Kに、環状という独特の構造をもつ「環状重合乳酸」が干渉し、その働きを強く妨害する。その結果 、悪性細胞はATPエネルギーを産生できなくなり、やがて自滅してしまう。
ただし、このLDH-Kにもパターンがあり、一部の型には「「環状重合乳酸」が干渉できない。そのため「環状重合乳酸」をしようしても、抑えられないがん細胞もあることは念頭に置く必要がある。

★ 環状重合乳酸の特殊構造が敵と味方を見分ける

一方、正常パターンのLDHに対しては、環状重合乳酸は全く干渉しないため、正常細胞のエネルギー産生を妨害することはない。それどころか環状重合乳酸には、赤血球中のヘモグロビンの酸素供給能力を高める働きがあり、むしろ正常細胞のエネルギー産生を助けてくれるという。

これが、正常細胞を活性化し、悪性細胞を自滅へ追いやるという環状重合乳酸のメカニズムである。もちろん、抗ガン治療や放射線治療のような絶大な効果は期待できないかもしれないが、抜け毛や吐き気などの苦しい副作用の心配もないと考えられる。