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γ-リノレン酸の月経前症候群(PMS)に対する効果

月経の前になると現れる「PMS」。度重なるイライラや頭痛などに、多くの女性が悩まされている。しかし研究によると、γ-リノレン酸を補給することにより不快な症状が改善されることが明らとなった。

月経の前になるとイライラする、胸が張って痛くなる、むくむ、頭が痛くなるなど不快な症状を感じる…。これらはPMS(月経前症候群)といわれるものである。

PMSの原因は「エストロゲンとプロゲステロンのバランス異常」ではないかと考えられているが、近年の研究では、PMSの症状を訴える女性の多くが、γ-リノレン酸の血中濃度が低いということがわかっており、外からγ-リノレン酸を補給すれば改善されることも明らかとなった。

■ 何故、γ-リノレン酸の濃度が低くなるとPMSが起こるのか?

通常、私たちの身体では、リノール酸の含まれる食品をとれば、体内で生理活性の高いγ-リノレン酸に変換される。しかし、マヨネーズやサラダ油に含まれるリノール酸の摂りすぎをはじめ、コレステロール・肉・甘いものの摂りすぎ、加齢、ホルモンバランス、糖尿病、アルコール、遺伝的要因などによってγ-リノレン酸への代謝がストップしてしまい、体内の濃度が低下が起こる。実は、このγ-リノレン酸の低下が私たちの身体に様々な弊害を引き起こすのである。

体内でリノール酸から代謝されたγ-リノレン酸は、さらに活性の高いジホモ-γ-リノレン酸に変換されて、「プロスタグランジン(プロスタグランジン)E1」というホルモン様の生理活性物質をつくり出す。

この「プロスタグランジンE1」は、アラキドン酸(一部はリノール酸から代謝されるが、多くは肉などに含まれる)から生成される炎症物質の「プロスタグランジンE2(生理痛などを引き起こす)」の働きを抑制したり、ホルモンの分泌を正常化したり、細胞組織の機能を正常化するなどの働きをする。しかし、γ‐リノレン酸が少ないと、ホルモンバランスの乱れや炎症物質の過剰生成、子宮内膜が正常に機能できないなどの弊害が起きてくる。

このため、食事に気をつけると同時に、月経前症候群の女性は排卵日から2週間はγ-リノレン酸を摂取するとよい 。

■ 1日340mgのγ-リノレン酸でPMSが有意に改善

英国エファモール社の研究によってγ-リノレン酸の月経前症候群に対する効果が明らかになっている。

月経前乳房痛を訴える月経前症候群の患者188名のうち、97名に月見草油500mg(γ-リノレン酸を42.5mg)を含むカプセルを1日8個投与し、91名には擬薬のカプセルを投与した。この試験については「二重盲検法」(プラシーボ効果を除去するために、医者にも患者にもどちらが、効果のある薬かわからないようにして、治験を進める方法)で行なわれた。

試験開始前及び3ヶ月の投与後に患者は0から20のポイントで、痛みの程度をそれぞれマークした。最下段は「痛みなし」、最上段は「極度な痛み」を意味する。

その結果、擬薬投与群では、平均で-0.6±3.2ポイント(有意性なし)に対し、γ-リノレン酸投与群では、平均で+11.3±3.4ポイント(有意性p<0.002)と、病状が著しく改善されていた。

※有意性とは…ある影響が、偶然のみによって生ずるとは考えにくいことが統計的解析によって示されたこと。有意性のレベルとは、その影響がどの程度偶然によって説明し得るかを示すもの。有意性が0.002(0.2%)のレベルとは、その影響が単なる偶然により生ずる可能性は0.2%しかないことを示している。

また、月経前症候群の患者203名に対して行なった別の治験では、γ-リノレン酸及び擬薬を3ヶ月間投与したところ、擬薬投与群では-4.8±2.9ポイント(有意性p<0.05)に対し、γ-リノレン酸投与群では-9.5±2.8ポイント(有意性p<0.002)と、20倍以上の有意性を示し、症状が著しく改善されている事をあらわしている。

生理前になると体調が崩れてしまう貴方。γ-リノレン酸を試してみてはいかがだろうか。