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ホーム > 健康トピックス > ~どんなときに服用する?「止瀉薬(ししゃやく)」について~

下痢止めのお薬を止瀉薬(ししゃやく)といいます。「瀉」という漢字には「体の外に流しだす」「くだす」といった意味があるそうです。止瀉薬は、下痢の症状に用いる医薬品です。便がゆるい軟便の症状には、整腸薬をおすすめします。しかし、下痢だからといっても、その原因によってはむやみに止瀉薬を服用してはいけないケースもあります。今回は、どんなときに服用できるのかを含めて止瀉薬についてご紹介します。

下痢とは、水状または泥状の大便を指します。大便は、食べたものが消化された最終産物で、食物の種類や量によって大便の排出量などが異なるものの、一般的に3/4が水分で残り1/4が固形分で構成されています。大便の水分は、食事や飲み物から摂取した水分のほかにも胃液や腸液などの消化液も含まれています。食物はその消化過程において小腸で栄養を吸収する時点では水分を多く含むドロドロの状態ですが、大腸において水分が体内へ再吸収されることで、水分量が調節される仕組みになっています。
止瀉薬に配合される成分には、以下のようなものがあります。

 

■タンニン酸アルブミン
腸粘膜のタンパク質と結合することで皮膜を作って腸粘膜を保護し、腸の感受性を低下させることで腸の動きを抑制します。消炎作用も併せ持ちます。


■次没食子酸ビスマス
腸粘膜のタンパク質と結合することで皮膜を作って腸粘膜を保護し、腸の感受性を低下させることで腸の動きを抑制します。防腐作用も併せ持ちます。


■ロペラミド塩酸塩
腸管に直接働きかけて腸の動きを抑制します。併せて、水分や電解質の分泌を抑制すると同時に水分の再吸収を促します。


■クレオソート
殺菌作用を有するため細菌感染性の下痢に用いられます。しかし最近では、腸の動きを正常化して腸管内の水分調節機能を整える働きがあるという研究報告もあるようです。


■ベルベリン塩化物
殺菌作用、抗炎症作用のほか、腸の動きを抑制する働きがあります。腸内の異常発酵を抑制する働きも確認されています。

 

下痢の症状があらわれる原因はいくつかありますが、精神的なプレッシャーやストレス、飲酒、冷たい食べ物の摂りすぎによる下痢であれば、市販の止瀉薬を服用することで対応することができます。これらの下痢は、ストレスやアルコール、冷たい食べ物が、腸の動きをコントロールする自律神経を刺激することによって消化物が大腸を通過する速度が速まり、水分調整ができないまま排出されるという状況だからです。


下痢の中でも注意が必要な症状は、ひどい下痢、血の混じる下痢、高熱が伴う下痢、海外旅行後の下痢です。このような症状は感染性の下痢が疑われるため、むやみに止瀉薬を服用せず医師の診療を受ける必要があります。感染性の下痢のなかには、毒素型の病原菌やウィルスに感染しているケースがあり、下痢によって毒素を排出していることがあります。止瀉薬の服用によって下痢を止めてしまうことで、毒素が体内に貯留するおそれがあります。

下痢の症状は、症状の経過期間から突然発症して、概ね4日未満で治まる「急性下痢症」と症状が継続する「慢性下痢症」に大別されます。特に注意の必要な感染性の下痢は、急性下痢症に該当しますが、慢性下痢症の場合でも腸の腫瘍や潰瘍性大腸症炎などの腸の疾患、あるいは甲状腺機能亢進症や肝疾患なども考えられるため、定期的な検査をおすすめします。下痢をしやすい生活習慣や体質の方は、使いつけの止瀉薬を準備しておくと安心ですが、下痢の時には、消化の悪い油脂や不溶性食物繊維の多いものは避けましょう。また、電解質代謝異常や脱水症状がおこる可能性もあるため、ミネラルや水分の摂取など、食事面の配慮も必要です。

 

                                      ケンコーコム薬剤師 坂本由美子